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【沼高】総探特集1-① 岩手町ガイダンス(1年)

沼高の総探は、

 「SDGsの視点から、1年:広く、2年:深く、3年:未来を、探究する」という目標のもと取り組まれています。広く探究する1年生の前半は個人探究となり、現在インプットの真っ最中です。
 生徒の割合として、沼高がある岩手町の出身が多くを占めますが、隣接市、町、他県出身の生徒も在籍しており、改めて岩手町を知るための時間を積み重ねているところです。
 また、沼高は岩手町と「協働・共創」の連携協定を締結しており、地域に密着した取り組みを続けています。 
 
 総探特集1として1年総探夏休み前までの取り組みを全3回でお送りします。さて今回は、1回目として岩手町役場の職員の方4名を講師にお迎えし、「岩手町ガイダンス」を開催した時の様子をお伝えします。

岩手町ガイダンス

 令和6年5月22日㈬、岩手町ガイダンスを開催しました。行政の立場から、岩手町の環境への取り組み、町のすがた(移住、観光など)の取り組み、防災、農業についてお話していただきました。沼高生は4講座のうち2講座を選択し受講しました。

①環境

町民課 環境係  課長補佐兼係長 久保 栄司 様

 岩手町は2020年、SDGs未来都市に選定され、これまでも様々な取り組みをしていますが、令和6年4月から、プラごみ回収の仕方が変わり、資源化サイクルを強化しています。環境の講座では、ゴミの分別の仕方、リサイクルの現状などについて町の取り組みを伺いました。

 家庭ごみの排出量や処分にかかる費用などについてデータを交えて。
プラっぽい紙製品も多くなっている昨今。選別作業はリサイクルにとって重要なポイント。

②町のすがた

企画商工課 企画広報係   係長 遠藤康平 様
 

 岩手町の特色や観光資源について伺いました。町民でも気が付いていなかった部分もあるようです。人口減少に歯止めがかからない中、町を維持するための工夫や取り組みについて伺いました。

③防災

総務課 防災交通係  係長 山中 寿行 様

 地震災害だけでなく、高温、豪雨など気候変動の影響を体感している昨今、災害に対する意識喚起と備えは重要です。岩手町で作成しているパンフレットをもとに、災害時に取るべき行動や非常食などについてお話を伺いました。

岩手町編集発行の防災・減災対策パンフレット。情報盛りだくさんです。
 

④農業

みらい創造課 政策推進係  主査 田村 寿 様

 町の主幹産業農業。岩手町は特にもブランドキャベツ「いわて春みどり」が有名です。2020年には19億円を超える販売額を記録しています。

 億単位の売上額に衝撃!
 気が付いたこと、感想を記録します。
質問タイム。先生方も岩手町のことに詳しくなりました。

生徒の感想から

<環境>
・回収する岩手町側もなるべく楽にできるように回収の仕方などを考えていることがわかった回 収したものなどもしっかりと違う形で利用されていることも知ることができた。
・たくさん費用がかかっていることがわかった。分別が多くて大変そうだったけど、環境のために貢献 したいなと思った。世界的な問題を岩手町全体で取り組んでいるところが素晴らしいと思った。sdgs につながるので他の街も取り組んでほしい収集方法だなと考えた。滝
<町のすがた>
・子供を産ませることと、若い世代を移住させること 便利で楽しい町を作ることが大切。
・役場の人達がどんな岩手町にしたいかが知れて良かったと思う。自分もそういう町にしたいと 思った。
<防災>
・安全なところはないが、地盤がしっかりしているところは沼宮内高校か役場ということがわかった。
・消防団がたくさんいる事に感心し少し安心しました。
・消防団は火災時の消化だけでなく、大雨時や行方不明者が出たときの対応もしているとわかっ た。災害が起きたときに私達高校生にもできることがあると聞いて、もし災害が起きたときに は、力になりたいと思った。
<農業>
・岩手町の良さでもある農業の人口が減っていて、維持発展が難しいと思っていたけど(外国人研修生など)人を雇っ たりするなど新たな維持の方法があることをわかった。
・農産物(野菜)6品目が、販売額1億円を超えている R2には、キャベツが19億円を超えた。
・牛の堆肥を田んぼや牧草地にまいて、うまく活用していることが分かった。


総探ワークシートより抜粋

 生まれも育ちも岩手町の生徒は、見聞きしたことのある内容もあったかもしれません。町外出身の生徒は、初めて聞くことが多かったかと思います。
 生まれ育った背景は、もちろんそれぞれで良い。高校生の視点で、瑞々しい感性で岩手町を知り、考え、行動に移していくことが重要ですね。

 講師として貴重な時間を割いていただきました講師の皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。


 総探特集1-②は、KJ法を用い、高1視点で「岩手町の課題」「岩手町をどうしたい?」について考えてみた授業についてお伝えします。