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【沼高】ある日の沼高⑪~1年音楽&美術の授業で思ったこと~

秋だから?語る!授業で思うこと。

 今回は、とある授業で感じたことを文章で昇華したいと思います。(自分のためかい~?(・ω・)いやいや、一緒に考えてほしいってことで(*^^*))久々に語っちゃう回!気になった方、私と一緒に考えてくださる方だけお付き合いくださいませ。長いよ(・ω・)ノ。炎上覚悟で行ってみよー(^^)/


芸術の授業は好きかい?

 季節は秋になりました。芸術の、秋。皆さんは、芸術教科(音楽・美術・書道)好きですか?沼高noteライターNは、どれも好きです。教員免許が美術ですから、そりゃあ、好きなんですよね根っから。趣味でピアノも弾きますし、フルートも少々。書道は習ったことはないけれど、墨の香り、筆で書くこと、好きです。でも、芸術ってなんだろうな、って今でも思うし、ずっとわからないままかもしれません。制作しながらその意味を探しているというか。芸術の意味探し方は、絵をかいたり、ぬいぐるみを作ったり、モノづくり全般もそうですが、noteだったり、SNSだったりの執筆活動(そんなだいそれた活動じゃないけど(笑))もその手段のひとつです。つまり、整理すると、「表現」という言葉で括られるのかな?私の芸術の意味探し手段。みなさんはどうでしょう?芸術の意味なんか考えたことなんかない、という方もそれはそれでOK。
 ところで、音楽も美術も好きな人にとっては癒しの授業時間になりえると思いますが、苦手な人にとっては苦痛かもしれませんね。私にとっての数学のように(-_-)(思い起こされる期末考査”数A4点”。ちゃんと復習しましたよ(^^)v)十人十色、多様性、いろんな表現がありますが、得手不得手は千差万別。当たり前です。みんな万能で違いがなかったら、右を見ても左を見ても、みんな同じで、なんかつまらない世界ではないでしょうか。

1年音楽 三曲の授業 三味線チームと箏チームに分かれて練習中。
箏チーム

他者との違いで自分が作られる。

 Z世代って、同調圧力がデフォルトですよね。私の目から見て、辛くなる場面もあります。わが子を見ていても、感じることがあります。(思春期の集団という意味で。沼高生が、という限定的環境ではありません。)なんで違うことを思ったり、しゃべったり、やったりすると”浮く”とか、”調子乗ってる”とか、なっちゃうんでしょうね。他者からの攻撃(受け手側の認識)が怖いから、目立たないようにふるまって、なんとなく上辺だけ取り繕って合わせた雰囲気を作って、身を守る。そんな必死さも感じ取れます。同じにしなければならないと思えば思うほど、本当の自分がわからなくなったり、本心との乖離に悩む人も少なくないのではないでしょうか。変な話だけど、目立たないようにみんなと同じにふるまうことで感じる違和感が、他者との違いを自認することになっているんじゃないかな?とも思うわけです。違っていることが、当然なのです。

教科としての芸術

 芸術の話に戻りますが、教科として求められる知識技能の習得度を評価する基準、仕組みはあるわけです。高校ですから。最低74単位を取得しないと高校卒業資格は得られません。技能教科の場合、題材に沿った作品(または演奏)を制作、提出してこそ、それが評価の対象となるわけですよね。それに加えて提出期限を守るとか、普段の授業の態度とか、考査とか、ひっくるめて評定がつけられます。得意でない教科は、自信も持てないし、周囲の生徒に作品について自分が意図しない評価をもらったり、心ない言葉を喰らったり、喰らうかもしれない不安がつきまとう、毎回の授業がストレスかもしれませんね。学校での芸術教科は、生徒の皆さんにとっては、そんな位置づけになってしまう可能性があるわけです。

 繰り返すようですが、芸術教科って、シンプルに技能を評価する、というよりも、作品を作る、演奏をするそのアウトプットされたもの、言い換えれば「表現」で評価されるわけで。表現って自分の内側をさらけ出す行為ですよね。つまり、身を削る教科。思ったこと、感じたこと、経験したことを作品に形を変えて生み出さなければならない。真面目にやると、結構ハード(*_*)。思春期特有の羞恥心、矜持、野心、複雑に絡み合う友人関係、部活での人間関係。そんなヒリヒリする環境で「自分をさらけ出す行為」=「表現」は、得意ならばまだしも、義務感で取り組む人にとってはかなりキツイ。

1年美術 風景画の制作過程
三原色にグラデーション。絵具で表現しきるのは結構難しいよね(*^^*)

真面目ってさ。

 授業をつまらない、という生徒はたくさんいます。苦手意識、興味がない、義務だから仕方なく。様々な生徒がいます。かつて高校生だった大人のみなさんだって、高校の時はそうだったな、と思い出される(もしくは勉強したことなんかすっかり忘却の彼方\(^o^)/)という方も少なくないのでは?何らかの理由でやりたくない、(もしくはやれない。先生が求める期待に応えられない)恥ずかしい、ゆえにふざけたり、茶化したりしてしまう。  
 先生の立場からすると、そうした生徒は真面目に見えない。授業計画もあるから、その単元は何時間で終わらせなきゃ、とか求めるレベルについてこれない生徒のフォローとか、その日の体調とか、複合的に絡み合った環境の中で感情をコントロールしながら授業するんです。(少なくとも私はそうでした)
 真面目に授業に取り組む生徒は、先生の立場からすると、もちろん好ましい。高校は勉強するところだからね。岩手県内公立高校63校はそれぞれ、どんな生徒を迎えたいのか「アドミッション・ポリシー」というのを提示して、それを承知したうえで高校を選び受検してもらう、ということになってます。

 でも、茶化したり、一見不真面目に見える生徒のアクションだって、その授業に対する評価だ、とも捉えているんです。どうすれば、担当教科の面白さ、魅力が伝わるのか、先生方は日々努力されています。生徒の立場を推測すると、やらないんじゃなくて、できない理由があるのかもしれない、って。忙しすぎて、想いがめぐらない時もあるけどね。人間だもの(^_-)-☆先生方は、本当にお忙しいのですよ。

天井を決めないカッコよさ。

 どうせできないし、とか、まじめにやるのカッコ悪いとか、そんな感情が学ぶことに消極的に、つまらなくさせてるんじゃないかというワタクシの持論。授業がつまんないんじゃなくて、自分の思考の癖が授業をつまんなくさせてる、ってことないだろうか?そういう自分と向き合うのはめんどくさいし、やったことないからって、思考を放棄しているんじゃなかろうか。私はあのとき、そう思っちゃったから、「それ、ダサいって」って言ってしまったんだよね。
 やりたいことと出会えて、それに夢中になっているときのカッコよさったらない。キラキラ感半端ない。沼高はホッケーで有名です。ホッケー場を駆け巡る姿ったら、沼高生最高にカッコいいんですよ、みんなもれなく。ホッケーだけでなく、英語に夢中になっている沼高生も、絵を描くことに夢中になっている美術部員も、くだらない会話で笑いあえる高校生活を楽しんでいる沼高生も。みんな、カッコいい。夢中になっている時って無自覚にそのことが永遠に続くような、そんな感覚に陥っているに違いないんだよ。夢中になれる何かがない、というあなたは、これから出会える幸せが待っている。
 
 可能性は無限大なのだよ、沼高生諸君!今夢中になっていることの他にも、気がついていないだけで、面白いことは無限にある。そして、未知の出来事に出会ったときにそれを面白いと思えるか、それは本人のアンテナ感度によるんだよね。リミット(天井)決めるには早すぎる。考えることを諦めないで、人の目ばかり気にしないで、自分のことをもっとよく深く、考えてみてほしい。喜び、楽しさを知るには、それなりのリスクとチャレンジが伴うのですよ。

つまり、芸術も食わず嫌いはだめだよ~!(^^)!

 何をやるのにも、タイミングって大事なんだよね。これを読んでいるあなたが高校生(学生)ならば、学びに対して柔軟な今この時期を逃さず、ぜひ、苦手と思っている教科も教科書を自主的に読むとか、関連する動画を見てみるとかアクションを起こしてほしい。あなたが大人ならば、今まで興味がなかった家族の趣味に関することを(例えば推し活、ゲーム、アイドル、旅行など)ネットで調べて会話してみるとかどうでしょう?アクションのきっかけが、このnote記事だなんて、面白いじゃない?

 で、芸術です。芸術分野って再現することの楽しさ喜びというものと、過去の作品や技法、歴史を知ること×自分の経験や感情によってアウトプットされる表現があると思います。まねること、学ぶこと、その先に自身の手で作り上げる喜びがある。モノづくりだけでなく、人生そのものをクリエイトする力を育てる、そんな分野だと私は思っています。三原色の混色が、三味線の演奏が、筆で字を書くことが人生の何に役立つって?私はたくさんの言葉で説明できるけど、あなたはどう考えますか?(今は書かないけどね)考えることから、すべては始まるんです。芸術分野、食わず嫌いしないでみて!(^^)!

おわりに

 熱語りご容赦ください。ワタクシも元教員ゆえ、色々と思うところありまして久々に長文書いてしまいました。皆様の目に触れたとすれば、決裁が下りたということです(^^)v 私に「ダサい」と言わしめた生徒が、これ読んでくれるといいな~('ω') いや~、沼高面白い。沼高生面白過ぎる!関わらせてくれてありがとうだよ!沼高に沼ってるな~、ワタクシ(^^)v
 最終的に、何を言いたいかっていうと、人生一度きりだから、おもいっきり楽しもうぜっていう話でした。
 最後までお付き合いくださった読者の皆様、ありがとうございます。今後とも沼高noteをよろしくお願いいたします(*^▽^*)

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