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【沼高】1年生<かかわりづくりワークショップ(ソーシャルスキルトレーニング)>

「かかわりづくりワークショップ」

 令和5年4月11日、岩手県立総合教育センター主任研修指導主事 熊谷宗紀先生を講師にお招きし、1年生を対象に、「かかわりづくりワークショップ」を実施しました。
 沼高では、新入生が早い時期からスムーズに高校生活になじめるよう、ソーシャルスキルトレーニング(注1)の内容で毎年ワークショップ(注2)を実施しています。

岩手県立総合教育センター 熊谷宗紀先生

 冒頭、熊谷先生からこの時間を有意義な活動となるよう、このようなルール提示をいただきました。

お互いのことを少しでも分かれれば。

そのために…
ルール1 ちょっと勇気を持って、かかわろう。
ルール2 上手に伝えられなくても、伝えてみよう。
ルール3 相手の気持ちに配慮しよう。
ルール4 聞く気持ちを持とう。 
さあ、始めましょう!

12種類のゲームを通して

 ワークショップでは12種類のゲームに取り組みました。いくつかご紹介いたします。

「バースデーライン」
 言葉を使わずに、ジャスチャー等で伝え合い、生まれ日順に並び、生徒全員で一つの大きな輪を作ります。概ね……うまく並んだようです(*^_^*)

「バースデーライン」の様子 しゃべるのはNG。
身振り手振りで前後の人と誕生日を伝え合って場所を確認しています。

「後出しジャンケン」
 熊谷先生の合図「ジャンケンぽん ぽん!」に合わせて、生徒全員が一斉にじゃんけんをします。あいこや勝つのは簡単ですが、負けの手を出すのは意外と難しい…。脳がバグります(*_*)

「アドジャンケン」
 2人ペアになり、出す指の本数を変えジャンケンのように出し合うゲーム。出す指の本数は毎回変えることとし、30秒間であいこになった回数を数えます。あいこが多かった気の合うペアは24回中17回の大記録。

「サケとサメ」
 ペアになった2人でじゃんけんをして、勝ったほうがサケ、もう一方はサメ担当。熊谷先生が話す文中に「サケ」の言葉が出てきたら、サケの人はサメ役の手を挟もうとし、サメ役は挟まれないように腕を上げる、というゲーム。熊谷先生が話す文章には、ひっかけ言葉もあり…。挟む、挟まれまいとする攻防で教室内は大盛り上がり。緊張も徐々にほぐれていきます。

「サケとサメ」の様子。熊谷先生の話に集中しています。
「避ける」などの、ひっかけ言葉もありますよ(;^ω^)

「二者択一」
 ペアになった2人または3人で、プリントの質問事項に二者択一で答えていくもの。選択理由を端的に話したり、自分とは違う選択をした生徒の選択理由を聞くなど、相手を尊重し、理解する心や聞く耳を養います。
 選択肢の一部をご紹介します。あなたはどちらを選びますか?その理由は?
 1、猫 犬  2、和食 洋食  3、右折 左折
10、見た目  性格  12、愛  お金
14、大勢の友達 少数の親友

「二者択一」の様子。 どっちか悩む?

「私たちのお店屋さん」
  4人で協力し、地図上のお店が何屋さんか当てるゲーム。生徒それぞれに、店に関する情報カードが配られます。情報カードは他者に見せず、言葉でのみメンバーに伝え、互いの情報をもとに、店の位置関係を推測し、場所を特定していきます。制限時間は15分でしたが、どのチームも制限時間内に正解にたどり着くことができました。

「私たちのお店屋さん」の様子。 花屋がここだということは….???


「いいとこ四面鏡」
 4人一組で、シートの持ち主に当てはまると思う形容詞(シートに30個の形容詞が書かれている)を3つ選んで丸をつけ、グループ全員が記入するよう回します。
 同じ中学校出身で、よく知る間柄もあれば、出会って2,3日の相手もいて、ちょっと戸惑う場面もありましたが、この時間の締めくくりということもあってか、活動を通して得た印象も参考に、どの生徒も記入できていました。

「いいとこ四面鏡」の様子。 真剣に考えています。

終わりに

 熊谷先生は「今日の活動が、仲間づくりのきっかけになれば嬉しいし、繋がりを広げていってほしい」と話され、この日のワークショップを閉じました。
 
 出会って数日の生徒たちですが、多くのゲームを通して交流することで、表情が和らぎ会話が増え、少し距離が近づいたように見えました。このワークショップをきっかけに、スムーズな高校生活を送れるように願っています。

(注1)ソーシャルスキルトレーニング
 SST(Social  Skills  Training)対人関係などで、状況に応じた適切な振る舞いや、社会生活を営んでいくために必要なスキルを養うプログラムです。
(注2)ワークショップ
 参加者が主体性をもって参加するイベントや講習会のこと。知識を得るだけでなく、参加者同士が関わり合いをもって意見交換などを行います。

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